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咳の出る病気「百日咳」とは?

百日咳(ひゃくにちぜき)とは、主にグラム陰性桿菌の百日咳菌による呼吸器感染症の一種です。発症機序はまだ未解明です。 百日咳は特有の痙攣性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。

百日咳は世界的に存在している感染症で、予防接種を受けていない人々の間で地域的な流行が3 - 5年毎に起きています。 百日咳は一年を通じて発生が見られますが、春が多いと言われています。 WHO(世界保健機関)の発表では、世界の患者数は年間2,000 - 4,000 万人で、死亡率は1 - 2%、死亡数は約20 - 40万人とされています。 患者の約90%は発展途上国の小児です。ワクチン接種による免疫の持続期間は約4 - 12年間と言われています。

日本では、全国3,000カ所の指定医療機関の小児科のみから報告される「定点把握システム」の為、成人の百日咳患者はほとんど把握されていません。

しかし、2008年は百日咳の流行が拡大中です。
4月7日 - 13日の定点当たり報告数は0.04人と、過去10年の同時期と比べても高水準となっています。 特に成人の百日咳感染者が増えており、香川大医学部では2007年の75名の集団感染事例の経験から、抗菌薬の予防投与を行うなどの対策を進めているところです。